ストーリー
◆ストーリー
いかにものんびりした美しい風景のなかに、
質素な山小屋がたっています。
主人公の少年の、おじいさんの住まいです。
お母さんと一緒に、おじいさんのうちに遊びに行った、
双子の少年たちは、今日のうちに、
お父さんの待つタツマイリ村に帰ることになっています。
大きくて気だてのいい動物ドラゴと
全身を使って遊んだり、
食卓を囲んでお母さんの手料理を味わったり、
たのしい時間は、あっというまに過ぎて行きます。
いつもの森を抜けて、あとは帰るだけ。
不吉な気配など、みじんもありませんでした。
「もうじき帰りますよ」という手紙をくわえた鳩が、
夕暮れの空を飛び立ちました。
ここが世界のどこなのか、いつの時代なのか、
さらには、悲劇なのか喜劇なのか・・・。
すべては謎にされたまま、この物語は始まります。